【7月8日 AFP】スペイン1部リーグ、アスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)の全選手が、精巣がんの化学療法を受けることになったチームメートのイェライ・アルバレス(Yeray Alvarez)との団結を示すために、丸坊主になった。

 選手たちは、イメージを大きく変えた姿でロッカールームを訪れたアルバレスを驚かせた。22歳のアルバレスは、病気の再発により先月行われた大会に出場したU-21スペイン代表の招集を断っていた。

 ビルバオはツイッター(Twitter)に、全選手が肩を組んだ写真とともに「私たちはイェライとともにいる」と投稿している。

 会見でオスカル・デ・マルコス(Oscar de Marcos)は「僕らは彼に、ここではできる限り穏やかにいてほしい。そしてこれはイェライだけではなく、この病気に苦しんでいる家族のみんなのためにやったことでもある」とコメントしている。アルバレスについては「元気にやっていて」、「非常に力強い人物であるということを示している」と付け加えた。

 アルバレスはインスタグラム(Instagram)で「この家族のやったことはクレイジーだ」と投稿し、チームメートに感謝を伝えた。

 アルバレスは昨年右の精巣に腫瘍があると診断され、12月に摘出手術を受けた。先月受けた定期健診で異常が認められたため、医師は化学療法が必要と判断したという。(c)AFP