【7月8日 AFP】(訂正)女子テニスのヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)に対する訴訟問題に発展した交通死亡事故について、米フロリダ(Florida)州の地元警察が7日、新たな証拠によって同選手が「交通規則に従って」運転していたことが示されたと公表した。

 先月9日に発表された最初の捜査報告書では、パームビーチガーデンズ(Palm Beach Gardens)で発生した衝突事故において、ヴィーナス側に「過失」があったとされていた。

 新たに入手された衝突事故の映像では、「ヴィーナス・ウィリアムスが交通規則に従って青信号で交差点に進入し、北へ向かおうとしていた」ことが確認されたという。

 ヴィーナスはその際、車が目の前を横切ったために交差点で停止を余儀なくされた。そして、その車が通り過ぎると交通規則通りに再び交差点を前進したが、そのときには信号が変わっており、西へ向かっていたリンダ・バーソン(Linda Barson)さんの車と交差点で衝突したとされている。

 リンダさんの夫ジェローム・バーソン(Jerome Barson)さん(78)は、事故の負傷で同22日に死亡。遺族はヴィーナスが「不注意運転」をしていたとしてパームビーチ郡(Palm Beach County)に訴訟を起こした。また、ヴィーナスに規則違反があったとの言及はないものの、警察は今後も捜査を続行していく方針を示している。

 バーソン家の弁護士は、ヴィーナスが依頼人の進路をふさいだことが映像で確認されたと主張し、「パームビーチガーデンズ警察(Palm Beach Gardens Police DepartmentPBGPD)が公表した映像によって、ミス・ウィリアムスが赤信号で交差点にとどまり、バーソンさんの進路をふさいだ事実が改めて確認されている」と述べた。

「ミス・ウィリアムスが赤信号で交差点にいたことについて異議を唱える余地はなく、目撃者もバーソンさんが青信号で合法的に交差点に進入したとはっきり証言している」 (c)AFP