【7月7日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)は6日、女子シングルス2回戦が行われ、クリスティーナ・ムラデノビッチ(Kristina Mladenovic、フランス)は試合後、自身が戦った18番コートの芝は危険なほどに薄く、穴が露出していたため、相手選手と試合の中断を希望していたことを明かした。

 大会第12シードのムラデノビッチはこの日、収容782席と5つあるショーコートの中で最も小さい18番コートで、米国のアリソン・リスケ(Alison Riske)と対戦。試合は6-2、4-6、4-6のフルセットで敗れ、3回戦進出はならなかった。

 ウィンブルドンの18番コートは、2010年大会でジョン・イズナー(John Isner、米国)とニコラ・マウー(Nicolas Mahut、フランス)が11時間に及ぶテニス史上最長試合を戦った場所としても知られる。

 しかし、24歳のムラデノビッチは「2ゲームが終わった時点で、四大大会(グランドスラム)のプレーを止めることで対戦相手と意見が一致するなんて、きわめて珍しい」と話すなど、自身とリスケは試合序盤に中断を要求していたという。

「両選手がプレーを続けたくないときは、どういうルールが適用されるのかと審判に聞いたが、答えは彼らには何もできないということだった。残念ながら、選手は試合を続行しなくてはならない」

「私たちが走るベースラインは非常に滑りやすくなっている。もう芝がないの。何と説明すればいいかわからないが、もはやクレーでもない。コートサイドに巨大な穴があって、実際に審判が写真を撮っていた。平らですらなかった」

 また、試合前のウオーミングアップで軽く足首をひねったことで、コートの状態に気がついたというムラデノビッチは「プレーする上では変だけど、軽く走ったり、あまり強く蹴ったりしないよう注意しなくてはいけない」と続けた。

 勝利を収めた世界46位のリスケは次戦、4回戦進出をかけて第24シードのココ・バンダウェイ(Coco Vandeweghe、米国)と対戦する。(c)AFP