【7月7日 AFPBB News】本物そっくりの「食品サンプル」で知られる創業85周年の東京都の老舗メーカー岩崎(Iwasaki)が3日から7日まで、神奈川県横浜市の工場で毎年恒例の社内コンクールを実施している。

 職人の技術の向上と継承を目的に1968年から始まったコンクールには、自由な発想から生み出される架空の料理や食材などユニークな作品がずらり。投票用紙を手にした社員や関係者たちが、目を見張る作品の審査に頭を悩ませている。

 今年のテーマは「五感をくすぐれ」。審査会場には、豚の角煮で作ったジェンガやバラ肉を花びらにしたバラなど70点が並べられた。

 同社の岩崎毅(Tsuyoshi Iwasaki)社長(63)によると、日ごろは緻密(ちみつ)さや正確さが求められる職人にとって、コンクールは自分の創造性を発揮でき、同僚に技術を披露し切磋琢磨(せっさたくま)する機会。「これが楽しみで入社してきた人もいる」ほど職人の励みになっているという。

 出展作品のいくつかは8月11日から、墨田区の東京スカイツリータウンにある同社ソラマチ店で一般公開される。 (c)AFPBB News