【7月7日 CNS】上海出入国境検査部門は4日、数か月の情報分析と追跡捜査を経て、浦江(Pujiang)出入国境検査部門が上海警察と共に密航組織グループを摘発したと発表した。この密航グループは上海(Shanghai)、山東(Shandong)省、河南(Henan)省、江蘇(Jiangsu)省などの省と市に渡り、大型定期船のノービザ制度を悪用し、日本や韓国への不法就労をあっせんした疑い。

 出入国境検査部門は2014年から今年までの間で、大型定期船で国外滯在後に帰港しないなどのケースを計140件摘発、関係する被疑者を600人以上検挙した。

 浦江出入国境検査部門は昨年11月、ビッグデータ情報分析プラットフォームを使い、2人の乗客の特徴が国外で不法滞在している者に酷似していることを発見。うち1人は、前月に大型定期船の搭乗旅行名義で出国したグループと緊密に連絡を取っていることが分かった。

 同年12月19日、2人の被疑者は大型定期船の搭乗手続きの際に拘束された。調べによると、2人は日本で不法にアルバイトなどをするつもりだったことを認めた。  

 2人の背後に存在する「黒幕」を調べるため、出入国境検査部門は上海警察の関連部門と合同特別チームを結成、ビッグデータを活用して鍵となる情報をつかんだ。最終的に犯罪グループの正体が判明し、逮捕に至った。(c)CNS/JCM/AFPBB News