【7月4日 AFP】(更新)北朝鮮が4日、弾道ミサイル1発を発射し、日本海(Sea of Japan)に落下した。韓国軍が発表した。韓国国防省の報道官はAFPに、日本の排他的経済水域(EEZ)内に落ちた可能性があるとの見方を示した。

 韓国軍の声明によると、北朝鮮西部の平安北道(North Pyongan Province)のバンヒョン(Banghyon)付近から「未確認の弾道ミサイル」が発射され、日本海に落下した。「数百キロ飛行した」としている。

 日本の菅義偉(Yoshihide Suga)官房長官は記者会見で、「約40分間」飛翔(ひしょう)したと明らかにした。この飛翔時間は異常に長い。今回の弾道ミサイル発射は「断じて容認できない。北朝鮮に対し厳重に抗議を行い、強く非難した」とも述べた。

 北朝鮮をめぐっては、韓国の文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-In)大統領と米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が6月30日に行った初の首脳会談で、その脅威について話し合ったばかりだった。

 核開発などを進める北朝鮮はこれまでも挑発行動を取ってきたが、米国の独立記念日(Independence Day)に当たる4日にまたもミサイルを発射したことで、地域の緊張が一段と高まるとみられる。

 北朝鮮は、文氏が5月に大統領選で勝利して以降、複数回ミサイルを発射している。同氏は北朝鮮への融和政策を支持しているが、同時に制裁の必要性も強調している。(c)AFP