【7月4日 AFP】飲酒または薬物を使用した状態で車を運転した疑いで今年5月に逮捕された男子ゴルフのタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)が3日、投薬治療に対処するためのプログラムを終えたと公表した。

 元世界ランク1位のウッズは、医師や関係者の助けを借りながら背中の痛みや睡眠障害を克服するための治療として、次の段階に進むことを明らかにし、自身のツイッター(Twitter)上に、「最近、州外でのプライベートの集中プログラムを終えた。担当医師をはじめ家族や友人と一緒に、これからも治療に取り組んでいく」と投稿した。

 ウッズはまた、「これまで受け取ったすべてのサポートに対し、本当に感謝している」とつづる一方で、具体的な治療法やプログラムの内容に加え、ゴルフの復帰時期については明らかにしなかった。

 5月29日に米フロリダ(Florida)州の自宅近くで運転できない状態でいるところを逮捕されたウッズは、その場で受けた呼気検査ではアルコールは検出されなかったものの、警察が公表した動画では質問にうまく答えられない姿が確認された。後日には複数の処方薬を同時に摂取することによって、これほど強い影響が出るとは考えていなかったと説明した。

 ウッズは昨年12月にバハマで行われたヒーロー・ワールドチャレンジ(2016 Hero World Challenge)でツアー復帰を果たしたものの、今年に入ってからは2大会しか出場しておらず、1月のファーマーズ・インシュアランス・オープン(Farmers Insurance Open 2017)で予選落ちを喫すると、2月には欧州ツアーのドバイ・デザート・クラシック(Omega Dubai Desert Classic 2017)を途中棄権。4月には2014年以降では4回目となる腰の手術に踏み切るとして、今季の残りはプレーしないことを明らかにした。

 PGAツアーで通算79勝を記録し、サム・スニード(Sam Snead)氏の歴代最多勝利数まであと3勝に迫っているウッズは、2008年の全米オープン選手権(US Open Championship)を最後にメジャータイトルから遠ざかっており、2013年に行われた世界ゴルフ選手権のブリヂストン・インビテーショナル(Bridgestone Invitational 2013)以来、ツアー優勝も果たしていない。(c)AFP