【7月4日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)は3日、男子シングルス1回戦が行われ、途中棄権を余儀なくされた大会第20シードのニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)は、自身が試合前から万全な状態ではなかったことは分かっていたと明かした。 

 前哨戦のエイゴン選手権(AEGON Championships 2017)で痛めた左臀部(でんぶ)の回復に苦しんできたキリオスは、医師からウィンブルドンの出場を見送るよう忠告されていたというが、過去3年間は最低でも4回戦に進んでいる得意の四大大会(グランドスラム)で可能性に懸ける道を選択した。

 この日、フランスのピエール・ユーグ・エルベール(Pierre-Hugues Herbert)と対戦した22歳のキリオスは、痛みが続く臀部のけがを理由に、3-6、4-6と2セットを落としたところでリタイアを決断した。

 2回戦負けに終わった全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)と全仏オープンテニス(French Open 2017)に続く早期敗退となったキリオスは試合後、「難しい状況にあるのは、なんとなくわかっていた。クイーンズクラブ(Queen's Club)で転んでから、常に臀部には痛みがある。自分ができることはすべてやっていたが、十分な時間がなかった。とにかく100パーセントではなかったんだ」と語った。

「大好きな大会だった。毎年良い成績を残していたし、出場しながらも棄権という結果に終わってしまったのはつらい」

 手術は回避する意向を示しているキリオスだが、今大会出場の決断によって臀部の状態が悪化したか確認するため、今週中にもスキャン検査を受けるという。(c)AFP/Steven GRIFFITHS