エンジンに硬貨投入だけじゃない あり得ない飛行機トラブル特集
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■他の乗客に迷惑なほどのエロチックな踊り
2011年8月、ロシア・モスクワ発・英ロンドン(London)行きの旅客機で早朝、ロシアのタタルスタン(Tatarstan)共和国出身の泥酔した女性客(39)がエロチックな踊りを始めた。
ロシア通信(RIA)によると、乗務員は他の乗客に迷惑になっていると判断し、引き返すことに決めた。女性客は空港で身柄を拘束された。
■ハチにやられた飛行機
ヘビ、ネズミ、サソリ――いずれも、飛行機の離陸を妨げてきたことで知られる生き物だが、2016年1月、インドネシアのスマトラ(Sumatra)島から首都ジャカルタ(Jakarta)に向かうガルーダ航空(Garuda Indonesia)の旅客機の離陸を4時間遅らせたのは1匹のハチだった。
重要な機器にハチが挟まり、機体の制御に問題が生じたのだ。
■着陸中に機長の義手が外れる!?
2014年2月、英国の格安航空会社フライビー(Flybe)の英バーミンガム(Birmingham)発の旅客機がベルファストシティ空港(Belfast City Airport)に着陸する際、機長が装着していた義手が外れたため一時的にコントロールを失う出来事があった。
乗客47人を乗せていた同機が着陸体勢に入ったところ、機長の義手が操縦桿(かん)の特殊な留め具から外れたため、機体は着陸の際に大きく揺れたが、負傷者は出なかった。
フライビーは、雇用の機会均等を実施する企業であることを誇りにしているとのコメントを発表した。
■機長「私には着陸する資格がないんです」
2008年、英カーディフ(Cardiff)発のフライビーの旅客機が目的地のフランス・パリ(Paris)のシャルル・ドゴール(Charles de Gaulle)空港に着陸する直前、30年の操縦経験を持つ機長が、自分には霧の中で「着陸する資格がない」と機内放送して乗客を仰天させた。
同社の広報担当者によると、機長は濃霧で着陸するために必要な訓練を修了していなかったという。
結局、同便はカーディフに引き返したが、英民間航空局はこの事件について、「極めて異例だが、おそらく前例がないわけではない」と述べている。(c)AFP/Peter STEBBINGS