【6月29日 AFP】国際テニス連盟(ITF)は28日、国別対抗戦に関する抜本的改革の一環として、来年のデビスカップ(Davis Cup 2018)とフェドカップ(Fed Cup 2018)をスイス・ジュネーブ(Geneva)で同時開催することを発表した。

 ITFの理事会は同日、デンマーク・コペンハーゲン(Copenhagen)、トルコ・イスタンブール(Istanbul)、米マイアミ(Miami)、イタリア・トリノ(Turin)、中国・武漢(Wuhan)など6都市ある候補の中からジュネーブを開催地に選出。テニスW杯ファイナルズ(World Cup of Tennis finals)と銘打たれる同時開催は、ITFが進める国別対抗戦の変革の中でも最大の目玉となる。

 過密スケジュールを戦うトップ選手の、国別対抗戦への安定した出場をITFが目指す中、今回の新形式は2018年11月から3年間にわたり行われる予定となっている。

 ITFのデビッド・ハガティ(David Haggerty)会長は、テニスW杯ファイナルズの創設は改革の「中心」だとした上で、「象徴的かつ歴史的な大会のポテンシャルを最大化するためにも変化が必要とされている。われわれはこれまで、多くの人々と議論を交わし、注意深く耳を傾けてきた。ファンや選手、そして各国にとって新しい特別な大会を届けることができるだろうと確信している」と声明で述べた。

 一連の改革案は、今年8月にベトナム・ホーチミン(Ho Chi Minh)で開かれるITFの年次総会で承認される見通しとなっている。(c)AFP