【6月29日 AFP】陸上、オストラバ・ゴールデン・スパイク(2017 Ostrava Golden Spike)は28日、チェコ・オストラバ(Ostrava)で行われ、男子300メートルでウェイド・バンニーキルク(Wayde van Niekerk、南アフリカ)が30秒81の世界新記録を樹立した。

 これを受け、ウサイン・ボルト(Usain Bolt、ジャマイカ)はバンニーキルクが自分に代わって今後の陸上界を引っ張る存在になる可能性を口にした。

 24歳のバンニーキルクは、滅多に競技が行われない300メートルでマイケル・ジョンソン(Michael Johnson)氏が持っていた30秒85の世界記録を破った。昨年のリオデジャネイロ五輪の400メートルでも、バンニーキルクはジョンソン氏の世界記録を更新している。

 100メートルで9秒94、200メートルで19秒84の自己記録を持ち、400メートルの世界王者でもあるバンニーキルクが自身の後継者になるかと問われたボルトは「確実にそうだ。彼は本気でスプリンターになろうとしている。今年に入って100メートルの自己ベストを更新しているからね。チャレンジに向けて準備が整っているところを示した。彼は地に足がついているし、本当に謙虚で、偉大な人物だ。耳を傾け、正直な人間になりたがっている。このまま継続していければ、彼が陸上界を引き継ぐことになるだろう」と語っている。

 一方、バンニーキルクは「ジョンソンの記録を2度も破ることができて本当に光栄だ。日々より速くなるために、小さな一歩を刻め続けられるようにしたい」と語っている。

 バンニーキルクのタイムは大会記録も更新している。これまでの記録は2013年大会にボルトが記録した30秒97で、これまでの世界歴代2位の記録となっていた。(c)AFP