【6月29日 AFP】(更新)米プロバスケットボール協会(NBA)、ロサンゼルス・クリッパーズ(Los Angeles Clippers)のクリス・ポール(Chris Paul)が28日、トレードでヒューストン・ロケッツ(Houston Rockets)に移籍した。フリーエージェント(FA)交渉解禁を7月1日に控え、今夏最初の大物選手の移籍となった。

 米国代表として2008年の北京五輪と2012年のロンドン五輪で金メダルに輝いた実績を持つ32歳のポールは、来季からジェームス・ハーデン(James Harden)とコンビを組み、ロケッツのバックコートはリーグ屈指の陣容になる。

 米スポーツ専門サイトESPNと地元紙ヒューストン・クロニクル(Houston Chronicle)によると、ロケッツはサム・デッカー(Sam Dekker)、パトリック・ビバリー(Patrick Beverley)、ルー・ウィリアムズ(Lou Williams)を含む7人の選手に加え、2018年のドラフト1巡目指名権をクリッパーズに放出すると伝えた。

 米Yahoo!スポーツ(Yahoo! Sports)は、ポールが年俸2420万ドル(約27億円)でクリッパーズと最終年の契約を結び、サインアンドトレードでロケッツに移籍することで合意したとしている。

 1994年と1995年にNBAファイナルを連覇しているロケッツは、2005-06シーズンを最後にレギュラーシーズンで負け越してはいないものの、過去20年でウエスタンカンファレンス決勝に進出できたのは一度しかなく、2015年にゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)に敗れている。

 今季のロケッツはレギュラシーズンで55勝27敗の成績を残し、プレーオフ進出を果たしているが、カンファレンス準決勝でサンアントニオ・スパーズ(San Antonio Spurs)の前に敗退した。

 ESPNはまた、ロケッツがインディアナ・ペイサーズ(Indiana Pacers)のポール・ジョージ(Paul George)獲得を目指していると伝えている。

 2011年にニューオーリンズ・ホーネッツ(New Orleans Hornets)からトレードでクリッパーズに移籍したポールは、これまでにオールスターに9度選出され、通算では834試合に出場して1試合平均18.7得点、9.9アシスト、2.3スティールを記録している。(c)AFP