【6月28日 AFP】Jリーグ2部(J2)の東京ヴェルディ(Tokyo Verdy)が、25年間在籍したイタリア・セリエAのASローマ(AS Roma)を今季限りで退団した元同国代表のスーパースター、フランチェスコ・トッティ(Francesco Totti)の獲得を目指している。

 40歳のトッティには、親友のアレッサンドロ・ネスタ(Alessandro Nesta)氏が監督を務める米メジャーリーグサッカー(MLS)のマイアミFC(Miami FC)への移籍もうわさされているが、ヴェルディ側は「トッティ側が興味を示した」ことを明らかにしている。

 ヴェルディの広報担当者は「われわれには浦和レッドダイヤモンズ(Urawa Red Diamonds)やヴィッセル神戸(Vissel Kobe)のような資金力がありません」としながらも、移籍を成立させるための可能性を模索し、「選手獲得を目指し、スポンサーとともに資金調達に動いています」と述べた。

 1993年に16歳でプロデビューを果たしたトッティは、25年間在籍したローマで通算785試合出場307得点の成績を残し、2006年のW杯ドイツ大会ではイタリア代表として優勝を経験している。

 トッティの獲得には複数のクラブが関心を示しているが、ローマは幹部としてのオファーを提示しており、同選手が現役を引退する可能性も依然として残されている。

 近年のサッカー界では、大物選手が中国リーグのクラブに移籍するケースが目立っていたが、J1のヴィッセル神戸はシーズン開幕前、元ドイツ代表のルーカス・ポドルスキ(Lukas Podolski)の獲得を発表した。

 Jリーグではリーグ創設の1993年にジーコ(Zico)氏やギャリー・リネカー(Gary Lineker)氏といったスター選手がプレーしていたが、最近は大物選手の獲得に苦戦していた。(c)AFP