【6月26日 AFP】中国南西部・四川(Sichuan)省で24日に発生した土砂崩れ現場で行方不明者の捜索を続けている救助隊に対し、地元当局は26日、新たな土砂崩れが発生する恐れがあるとして退避するよう命じた。

 国営新華社(Xinhua)通信によると、四川省の労働安全当局は26日朝、監視装置が「丘の斜面の移動や変形」を感知したため救助隊に退避を命じた。「2回目の土砂崩れが発生するリスク」があるという。

 大雨の影響による土砂崩れは24日早朝に発生。山間にある集落、新磨(Xinmo)を土砂が襲い、民家62戸が大量の岩と泥の下に埋まった。これまで約3000人の救助隊が掘削機やブルドーザーなどの重機を使い、がれきを取り除きながら行方不明者の捜索を行っている。これまでに少なくとも10人の死亡が確認され、93人が行方不明となっている。発見された生存者は、1組の夫婦と生後1か月になるその子どもの3人だけとなっている。(c)AFP