【6月24日 AFP】(更新、訂正)英ロンドン(London)西部で、24階建ての高層住宅が大規模火災に見舞われたことを受けて、火事を広げた原因とみられている外装材と類似したものを使用している同市北部の高層住宅5棟の住民が23日、安全性の懸念を理由に一斉に避難した。

 避難対象となったのは、同市北部スイスコテージ(Swiss Cottage)にある5棟で、合わせて約800世帯が入居している。大火災が発生した高層住宅「グレンフェル・タワー(Grenfell Tower)」を手掛けたのと同じ業者が外装工事を行っており、緊急調査の結果、危険と判断されたという。

 避難は急きょ決まったもので、住民はまず地元の図書館に集まるよう指示を受けた。今後、宿泊先となる市内各地のホテルが割り当てられるという。問題の外装材を除去する作業は、2~4週間を要する見通し。

 住民の一斉避難に踏み切った地元当局者は、「グレンフェル(・タワー)で何もかも変わった、いかなる危険も冒すべきではないと思う」と述べた。

 同市西部ケンジントン(Kensington)で14日に発生したグレンフェル・タワー火災では、79人が死亡したと推定されている。(c)AFP