【6月23日 AFP】中国スーパーリーグ(1部)、所属する上海上港(Shanghai SIPG)と広州富力(Guangzhou R&F)の一戦で、両軍総出の大乱闘を引き起こしたブラジル代表MFオスカル(Oscar dos Santos Emboaba Junior)が22日、8試合の出場停止処分を受けた。

 元チェルシー(Chelsea)のオスカルは、今月18日の試合中に広州富力の選手に向かって2度立て続けにボールをキック。味方選手に対して故意にボールを蹴ったとみた広州富力の選手がオスカルをピッチに押し倒すと、両軍ベンチから選手、コーチングスタッフが飛び出す事態に発展した。

 これを受けた中国サッカー協会(CFA)は同日、現在25歳のオスカルを含む4選手に対し、長期の出場停止処分に加え、罰金4万元(約65万円)を科した。

 今年1月にアジア最高額となる6000万ユーロ(約74億円)の移籍金で上海上港に加入したオスカルは、問題となった試合で退場処分を受けることはなかったが、CFAは前半ロスタイムに起きた今回の乱闘騒ぎについて、同選手に責任があったとしている。

 アンドレ・ビラス・ボアス(Andre Villas-Boas)監督が率いるリーグ2位の上海上港が現在、首位の広州恒大(Guangzhou Evergrande)を追走する中、8月までの戦列復帰が不可能となったオスカルは、7月22日に予定されている直接対決も欠場することが決まっている。(c)AFP