■「つねに危険にさらされる」

「グラル」の創刊号では、歌手のMozhdah Jamalzadahが表紙を飾った。彼女は無帽で、強い視線でカメラをまっすぐに見つめた。とあるインタビューでは、タイトすぎると批判された衣装についても論じている。アフガニスタンのポップスターで女性の権利活動家であるアリヤナ・サイード(Aryana Saeed)のもとにも、最近行われたパリでのコンサートの後、同じような非難が殺到したという。

 アフガニスタンにおいて保守主義や過激主義と戦うのは「つねに危険」だと、国内でもっとも人気のある新聞紙「8時間(8-Subh)」を運営するソーヘルは語る。「死活にかかわる問題」としながらも、戦うしか選択はないという。「もし戦わなければ、保守主義は我々を太古の暮らしに押し戻すだろう」

 道端で100アフガニート(約140円)で販売されている「グラル」誌も、すべてにおいて挑発的なわけではない。ベールを取ったままの写真もあるが、女性の生足や腕の写真が撮られることはほとんどない。

 近い未来、放送が始まる「ザンTV(Zan TV)」あるいは「ウィメンズTV(Women's TV)」は、アフガニスタンの女性の役割に対する古い慣例を覆すことを目的としている。AFP取材班は先月、カブール(Kabul)にある広大なスタジオを訪れた。ニュース番組はピンク、そしてトーク番組は伝統的なブルーで、政治放送はグリーンの背景に赤いソファーだった。それらはアフガニスタンの国旗の色を反映している。

 アフガニスタンではすでに一般のニュースを読んでいる女性たちはいるが、「ザンTV」で働く女性たちは、どのような権利があるのかを広める力を持っている。政治部門の代表である25歳のMehria Afzalさんは、「アフガニスタン女性の声」となることが期待されている。「地方では、女の子たちはまるで動物のように取引されている。禁止されているが、彼らは女性たちの権利を知らない」と彼女は力説する。