【6月22日 AFP】米カリフォルニア(California)州で21日、同州沖を震源とする大地震が起きたとの警報が出た。だが、これは――ありがたいことに――コンピューターの誤作動が原因の誤報だった。

 誤報を出したのは米地質調査所(USGS)。カリフォルニア州サンタバーバラ(Santa Barbara)沖の太平洋(Pacific Ocean)でマグニチュード(M)6.8の地震が発生したと、報道各社に電子メール速報を送信した。

 この速報には、誰もが首を傾げた。カリフォルニア州では最大級の地震が起きたというのに、揺れを感じた人が一人もいなかったからだ。

 USGSの地震学者ルーシー・ジョーンズ(Lucy Jones)博士は、問題のメール速報が流れた原因について、ソフトウェアの誤作動で「1925年に起きたM6.8のサンタバーバラ地震を、2025年の地震にアップデートしてしまった」ためだとツイッター(Twitter)に投稿した。

 USGSは同日午後遅くに「イベント消去のお知らせ」と題したメールを各社に送信した。(c)AFP