■パリでも”アフリカの誇り”は忘れない

「パリにおいてさえも今、アフリカ出身の若者たちは自分たちをアフリカの王子のように見せたがる」とフォーブール・サン=トノレ(Rue du Faubourg St-Honore)に店を構えるアフリカファッションの高級ブティック「ムーンルック(MoonLook)」のオーナー、ネリー・ワンジ(Nelly Wandji)は言う。

 最近訪れたラゴスについても「スタイルとクリエイティビティ、出身デザイナーの知名度から言って、ナイジェリアは明らかにファッションリーダーだ。ラゴス・ファッションウィークはヨハネスブルグ(Johannesburg)を圧倒した。南アフリカがどんどんヨーロッパ化していく中で、ナイジェリア人らは本物の”アフリカの誇り”を抱き続けている」

 カメルーンにルーツを持つフランス人のワンジは、ナイジェリア人の代表らが大きな数を占めるアフリカ人居住者が、ファッショントレンドを左右すると言う。「居住地の若者たちはアフリカファッションを体現している。ヨーロッパやアメリカで見られる自身の文化を、トレンディーなものと再解釈した」

 50代の小柄な女性、グロリア・オジャカ(Gloria Odiaka)はラゴスの裕福な界隈であるレッキ(Lekki)で、ラグジュアリーな伝統生地店を成功させている。「若い世代が自国の服に関心を持つのは素晴らしい」とオジャカは語る。「私の息子はカナダで学んでいるが、私が訪れるたびに『ママ、お願いだから僕らにトラッドを買ってきて。カナダのTシャツはもういいよ』と言ってくるの」と笑った。(c)AFP/Sophie BOUILLON