【6月21日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のトップが21日、ファン層の国際的拡大を見据える中で、中国でレギュラーシーズンの試合を開催する案があるとAFPに明かした。

 今週、北京(Beijing)と上海(Shanghai)を訪問したニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)のスターQBトム・ブレイディ(Tom Brady)は、引退前に中国でプレーするのが「夢」だと話した。

 NFLチャイナ(NFL China)で代表取締役を務めるリチャード・ヤング(Richard Young)氏は、実現過程には課題があると認めながらも「レギュラーシーズンの試合開催が進むべき道だと強く信じている。見る人は、(エキシビションマッチではなく)真の試合を見たいものだし、中国での需要は本物だ。ファン層の拡大を尊重したい」と語った。

 昨年には、2018年の中国開催へ向けてNFLが動いているとの報道もあった中、ヤング氏は「各チーム8試合のホームゲームがある中、中国で公式戦を行うということは、どこかのチームがうち1試合を諦めなくてはならないというのを理解する必要がある。それは非常に難しいことだ」と続けた。

 さらに、計画は困難だが「不可能ではない」と主張する同氏は「中国に来るチームは非常に長い往復のフライトが必要となるし、翌週にはまた非常に過酷な試合を戦わなくてはならない」とした上で、「将来実現する可能性があると思っているかって?答えはイエスだ。でもそれはまだ先のことであり、試合を開催する前に整理しなくてはいけないことが多く残されている」とコメントした。 (c)AFP/Peter STEBBINGS