■名声によってギャラが変動

 しかしながらフランス出身の男性モデル、バプティスト・ニコル(Baptiste Nicol)は「世界のトップ100に入れなくても、じゅうぶんな稼ぎを得ることはできる」と主張する。「カタログやショー、テスト撮影など毎月平均15日も働けば企業会社の上級管理職と同じくらいの収入が得られる」。32歳のニコルは故郷を一度も離れることなく、控えめなキャリアを築いていると語る。

 女性モデルとの格差については「もちろんあるが、それは男性同士の間にもあるものだ。男性モデルは30歳から50歳までの間に一番の稼ぎを得るということも考慮しなくてはならない」。ほとんどの女性モデルは、その年齢までに最高収入を得られる時期は過ぎてしまう。

 ミラノの「エリート(Elite)」モデルエージェンシーのディレクターであるローザ・サルリ(Rosa Sarl)は、モデルの給与に対する決まったルールはないと言う。「たとえば身体的なもの以外に、モデルの名声によることもある。もしスターと結婚していたり、有名人の子供だったりすれば、その価値は上がるだろう」(c)AFP/Franck IOVENE