■見せかけの支持が実際の支持に

 フェイスブック(Facebook)やツイッター(Twitter)などのプラットフォームは、偽ニュースの拡散を抑制するための措置を講じてはいるが、その一方で、内容の編集や統制については立ち入ることができないことを認めている。また専門家らによると、匿名でアカウントを生成できるツイッターの方がより簡単にボットを作ることができるという。

 研究チームは、2016年米大統領選に与えたボットの影響は小さくなかったとの見方を示している。

 その働きについて研究チームは、「数多くのボットが群を成して、ある候補者のコンテンツをフォローやリツイートしたり『いいね!』を押したりすると、その候補者のイメージは、より正しく、より広範な支持を得ているといったものになる。候補者に対するこうしたオンライン上の見せかけの支持は、有利な側につくという人々の心理に働きかけ、実際の支持にもつながっていく」と説明した。

 研究者らによると、ロシアでは、ネット上での政治に関する会話の45%が「高度に自動化されたアカウント」で占められていたという。(c)AFP/RobLever