【6月21日 AFP】サウジラビアのサルマン国王(King Salman、81)は21日、おいのムハンマド・ビン・ナーイフ(Mohammed bin Nayef)皇太子(57)を解任し、息子のムハンマド・ビン・サルマン(Mohammed bin Salman)副皇太子兼国防相(31)を新たな皇太子に指名した。

 国営サウジ通信(SPA)を通じて出された国王令によると、サルマン新皇太子は副首相にも任命され、引き続き国防相も兼務する。

 経験豊富な法執行者であるムハンマド・ビン・ナーイフ氏は、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)との戦いで欧米から高い評価を受けているが、今回の国王令で内相も解任された。

 サルマン新皇太子の誕生により、サルマン国王の即位から2年余り続いていた次期国王をめぐる騒動に終止符が打たれることになった。

 保守的なサウジアラビアでは、これまで高齢の指導者が多かったが、人口の半数以上が25歳未満の同国で誕生した若き皇太子は、若年層の新たな希望の象徴となった。(c)AFP