【6月21日 AFP】米アカデミー賞(Academy Awards)の主演男優賞を3度受賞した唯一の俳優として名高い俳優ダニエル・デイ・ルイス(Daniel Day-Lewis、60)が引退することを発表した。

 娯楽誌バラエティ(Variety)によると、デイ・ルイスの広報を務めるレスリー・ダート(Leslee Dart)氏は声明で、「(デイ・ルイスは)今後、俳優として活動しない」と発表した。

 ダート氏は「彼(デイ・ルイス)は長年にわたって一緒に仕事をした人たちや応援してくれたファンに深く感謝している」「これは私的な決断、彼やその代理人が今後、この件(引退)についてコメントすることは一切ありません」と述べた。

 演じる役を選ぶことで知られるデイ・ルイスは、『マイ・レフトフット(My Left Foot)』(1989年)、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(There Will Be Blood)』(2008年)、『リンカーン(Lincoln)』(2013年)で3度、アカデミー賞の主演男優賞に輝いたほか、『父の祈りを(In The Name of the Father)』、『ギャング・オブ・ニューヨーク(Gangs of New York)』でも同賞にノミネートされた。

 デイ・ルイス最後の出演作は1950年代の英ロンドン(London)を舞台にした12月公開予定の作品で、ファッションデザイナーを演じる。同作では『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』の監督、ポール・トーマス・アンダーソン(Paul Thomas Anderson)と再びタッグを組んでいる。 (c)AFP