【6月26日 AFP】男子テニス、ゲリー・ウェバー・オープン(Gerry Weber Open 2017)は25日、シングルス決勝が行われ、大会第1シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)を下し、ドイツ・ハレ(Halle)で通算9度目の優勝を飾った。

 今グラスシーズン初戦となった前週のメルセデス・カップ(MercedesCup 2017)では、2回戦でトミー・ハース(Tommy Haas、ドイツ)に敗れたフェデラーだったが、今週は一週間を通して圧倒的な強さを披露し、決勝でも地元期待のズベレフに6-1、6-3で完勝した。

 7月3日に開幕するウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)では、現在肩を並べるピート・サンプラス(Pete Sampras)氏の7勝を超え、歴代単独トップとなる8度目の優勝を目指すフェデラーは試合後、「正直言って自分を少し疑っていた。芝で15年ぶりに初戦敗退を喫すれば、少し揺さぶられて当然だし、実際にそうなった」とした上で、「すぐに立て直してそれ(敗戦)を忘れ去り、前に進むだけでなく、自分が芝で良いプレーをできるんだということを思い出せてうれしい」と語った。

「自分にとっては、自信とともに弾みになる。体の調子が良いことも分かったしね。精神的にも再びフレッシュな状態になっているし、試合をすることにも慣れた」

 一方、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2017)を含め3度進出した今季の決勝では全勝していたズベレフだったが、この日は四大大会(グランドスラム)通算18勝のフェデラーの前に試合時間53分で屈する結果となった。

 ウィンブルドンに優勝候補として乗り込むフェデラーはまた、「素晴らしいプレーができた。序盤から調子が良かった」、「今週の中でもベストの試合だった。長期休養の後で状態は最高だし、戻って来られてうれしい。ウィンブルドンに向けて体調は整っている」と話した。 (c)AFP