【6月20日 AFP】男子テニス、エイゴン選手権(AEGON Championships 2017)は19日、シングルス1回戦が行われ、試合中のけがで途中棄権を余儀なくされたニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)は、無理をしてでもウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)には出場するとの意向を示した。

 ドナルド・ヤング(Donald Young、米国)と対戦した大会第9シードのキリオスはこの日、第1セット第9ゲームでストロークを打とうとした際に転倒。左臀部(でんぶ)に治療を受けてプレーの続行を決断したが、負傷による影響は明らかで、タイブレークを3-7で落とすとそのまま棄権を申し出た。

 試合後、滑りやすいコートに足を取られたと認めた22歳のキリオスは、ケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)に敗れた全仏オープンテニス(French Open 2017)2回戦でも自身を悩ませた臀部のけがを悪化させてしまったという。

 さらに、ここ数か月は肩の問題にも苦しんでいる世界20位のキリオスだが「ひどいけがだったとしてもウィンブルドンには出る。もうここにいるわけだし、家に帰ったりする時間はない。間違いなくプレーするよ」と話し、来月3日に開幕する同大会には強行出場も辞さない構えを見せた。

「もちろん最大の目標はウィンブルドンで良いプレーをすること。だから、そこに向けて努力していくし、リハビリに努める。落ち着くことを願っているし、そうなると確信している」

 また、痛みが引くまでの間はどのようにして過ごすかと聞かれたキリオスは「ドッグ・アンド・フォックス(Dog and Fox、ウィンブルドン近くのパブ)にいるよ」とジョークを飛ばしていた。

 一方、ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)で初戦敗退の悪夢を味わった第5シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga、フランス)は6-2、6-2でアドリアン・マナリノ(Adrian Mannarino、フランス)に快勝。

 世界11位で第6シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)と、元ウィンブルドン準優勝者で第7シードのトマス・ベルディハ(Tomas Berdych、チェコ)も順当に2回戦進出を決めている。(c)AFP/Steven GRIFFITHS