【6月20日 AFP】飲酒または薬物を使用した状態で車を運転した疑いで先月逮捕された男子ゴルフのタイガー・ウッズ(Tiger Woods)選手(41)が19日、薬物の管理や、腰の痛みと睡眠障害に対処するうえで、「専門家の助け」を受けていると明かした。

 メジャー通算14勝を誇り、2013年以降はツアー優勝から遠ざかっているウッズ選手は5月29日、運転席で眠り込んでいる状態で発見され、米フロリダ(Florida)州ジュピター(Jupiter)で逮捕された。

 ゴルフ専門サイトの「ゴルフチャンネル(Golf Channel)」が入手した警察の報告書によれば、ウッズ選手は逮捕時に飲酒はしていないと話したものの、不眠症治療に使用されることがある筋弛緩薬のザナックス(Xanax)など複数の薬物に反応を示したといい、その場で受けた呼気検査ではアルコールは検出されなかった。

 8月9日に罪状認否に臨むことになっているウッズ選手は、飲酒検査に四苦八苦する姿の映像が公開されてから初めてのコメントで、薬物使用の問題と闘うために助けを必要としていたことを明かし、「現在薬剤の管理法と、背中の痛みや睡眠障害への対処法について専門家の助けを受けている。ファンや選手をはじめ、皆さんから寄せられたたくさんの支援と理解にお礼を申し上げたい」と自身のツイッター(Twitter)につづった。

 また、ウッズ選手の代理人を務めるマーク・スタインバーグ(Mark Steinberg)氏は、米スポーツ専門サイトのESPNに対し、同選手が「入院治療」を受けていることを明かした。

 昨年12月に一度はカムバックを果たしたウッズ選手だったが、先月には腰に4度目の手術を受けたと発表し、復帰後の出場わずか2大会にして、今季残りの試合を欠場することが決まっていた。

 2008年の全米オープン選手権(US Open Championship)を最後にメジャータイトルから見放されているウッズ選手は、PGAツアーで79勝を記録しており、サム・スニード(Sam Snead)氏の歴代最多勝利数まであと3勝に迫っている。

 次週米ワシントンD.C.(Washington D.C.)近郊で開催されるクイッケン・ローンズ・ナショナル(Quicken Loans National 2017)は、自身の慈善財団が協賛しており、ウッズ選手がホスト役を務めている。(c)AFP