【6月17日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は16日、ツイッター(Twitter)上での投稿で、ジェームズ・コミー(James Comey)前連邦捜査局(FBI)長官を解任したことを理由に自身が捜査対象になっていると公言し、司法副長官に対する攻撃とみられる発言をした。

 ロシアの大統領選挙介入疑惑に対する連邦当局の捜査が進む中、トランプ氏は2日連続で怒りを爆発させ、「私にFBI長官を解任するよう言った人物によって、FBI長官解任についての捜査を受けている。魔女狩りだ!」と投稿。この攻撃の矛先は、先月にコミー氏の解任を勧告したロッド・ローゼンスタイン(Rod Rosenstein)司法副長官に向けられているとみられる。

 トランプ氏の弁護団は、大統領の投稿は米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)の記事に関するものであり、自身が捜査対象となっていることを認めたわけではないと説明している。トランプ氏が司法妨害の疑いでFBIの捜査対象となっているとの情報は今週、同紙を含む複数のメディアにより報じられていた。

 ホワイトハウス(White House)内ではこの問題の先行きを案じる雰囲気が政権の最下部から最上部まで広まっており、マイク・ペンス(Mike Pence)副大統領も政権外部の敏腕弁護士を雇ったと報じられている。

 一方、ロシアの大統領選挙介入疑惑に対するFBIの捜査を指揮するロバート・モラー(Robert Mueller)特別検察官も、捜査に参加する弁護士チームの拡充を進めている。モラー氏の報道官がAFPに語ったところによると、チームには既に13人の弁護士が参加し、さらに数人が続く見込みだ。(c)AFP/Andrew BEATTY