■安全で割に合う製品を実現できず

 FPLはフロリダ州全土において、太陽光システムの設置を拡大し、石炭関連施設の閉鎖を推し進めている。エネルギーミックスの内訳は天然ガス70%、原子力17%、残りが太陽光、石油、石炭となっている。専門家らは、天然ガスの価格が下落し続けており、原子力は日に日にその魅力を失っていると指摘する。

 バーモント大学ロースクール(Vermont Law School)エネルギー環境研究所(Institute for Energy and the Environment)の主任研究員マーク・クーパー(Mark Cooper)氏はAFPの取材に「ほとんどの人はターキーポイントの拡張工事は行われないだろうと思っている」と話す。

「結局、環境主義者のせいではなく、裁判のせいでもなかった。単に、安全で割に合う製品を実現することができなかっただけ。80年代にできず、今日でもできていない」──クーパー氏はこのように述べ、そして「原子力の技術が主役なることはなかった」と続けた。(c)AFP/Kerry SHERIDAN