【6月19日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーメジャー第2戦、全米オープン選手権(2017 US Open Championship)は18日、米ウィスコンシン(Wisconsin)州のエリンヒルズ(Erin Hills)で最終日が行われ、バックナインで3連続バーディーを奪ったブルックス・ケプカ(Brooks Koepka、米国)が、通算16アンダーでメジャー初制覇を果たした。

 この結果、メジャーではジェイソン・デイ(Jason Day、オーストラリア)が優勝した2015年の全米プロゴルフ選手権(2015 PGA Championship)以来、7大会連続でメジャー初優勝者が誕生することになった。

 フロリダ(Florida)出身で27歳のケプカは、最終日を5アンダーの67で回り、途中まで並んでいたブライアン・ハーマン(Brian Harman、米国)を振り切った。通算16アンダーでの優勝は、2011年のロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)と並び大会史上最少スコアタイとなる。

 途中まで首位争いをしていたケプカとハーマンだったが、ハーマンは12番、13番と連続ボギーをたたいてしまった。対照的に世界ランク22位のケプカは、14番、15番、16番とバーディーラッシュを見せ、2位に4打差をつけてタイトル獲得を決定的なものとした。

 世界ランク1位のダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)の親友で、トレーニングパートナーでもあるケプカは、2012年にプロ転向後PGAツアーではわずか1勝しか挙げられていなかった。

 ケプカは「これまで経験してきた中で最もクールな出来事の一つだ。それを父の日にできて最高だよ。父へのカードを用意していなかったけれど、この優勝がその代わりになるね」と語った。

「今週はずっと自信があった。メジャー最終日の優勝がかかった場面で自信を持って臨めたのが本当に大きかった」

 3日目を終えて2位に1打差の単独首位に立っていたハーマンは、最終日はイーブンパーに終わり、圧巻の「66」をたたき出した松山英樹(Hideki Matsuyama)と並び、通算12アンダーで2位タイだった。

「今は少し悔しい」と語ったハーマンは、「だけどブルックスがとても良かった。コンディションは本当に厳しかった」とコメントしている。

 通算11アンダーの単独4位には、最終日をイーブンパーで終えたトミー・フリートウッド(Tommy Fleetwood、イングランド)が入った。(c)AFP/Rob Woollard