【6月16日 CNS】中国サッカー協会(CFA)は14日、23歳以下(U23)の選手に関する新たなルールと、2017年夏季移籍期間における契約金に関する新しい規則を意見書として公布した。

 まずU23の選手に関する新たな要求として、2018年より国内リーグで開催される試合の中で、クラブチームが登録可能な全25人の国内選手のうち少なくとも4人はU23の選手を加えることが記された。もしこの条件を満たすことができなければ、チームの参加資格が取り消される。

 さらにベンチ入りするメンバー18人(11人+控え7人)に関して、少なくともU23の選手3人を加え、スターティングメンバーにもU23の選手を少なくとも1人入れることとする。スタメンに入るU23の選手の人数は、同じくスタメンに加わる外国人選手の人数より少なくなってはならない。

 また、1試合の中で実際に試合に出場したU23選手の累計が、外国人選手の人数より下回ってはならない(外国人選手も1試合につき累積で3人を超えてはならない)。違反したチームは、選手の退場処分や、中国サッカー紀律委員会による処罰の対象となる。

 契約についても、今回サッカー協会は国内外選手の契約金に関する上限を明確にした。運営が赤字状態のクラブに対しては確定している移籍調整金を受け取れるものとするが、チームが外国人選手を引き入れる支出金額は1人あたり4500万元(約7億2000万円)を超えてはならないとし、国内加入選手の移籍金の支出が1人あたり2000万元(約3億2000万円)を超えないチームに対しては、収めた移籍調整金は全額クラブに返却するものとし、若手選手育成費用としてあてる。しかし、それをクラブ既存の育成予算と相殺してはならない。

 このU23選手の新規定は、現行規定と比べ、より具体的に細かくなった。これはクラブチームにとってさらに厳しくなったと言わざるを得ない。この規定の目的は、各クラブチームの監督に若い選手の育成を重視してもらうため、そして外国人選手ありきのチームを抑えるためだ。

 中国リーグに所属するチームの多くは、U23選手をあまり起用していない。どうしても主力選手との実力差が出てしまうためだ。しかし今回の新規定が長期的に継続されていけば、チームの下部組織の建設も重視され、若手選手の育成も重視され、必然的に各クラブチームの多くが一流チームに成り得るだろう。(c)CNS/JCM/AFPBB News