【6月15日 AFP】男子テニス、メルセデス・カップ(MercedesCup 2017)は14日、シングルス2回戦が行われ、大会第1シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は6-2、6-7(8-10)、4-6でトミー・ハース(Tommy Haas、ドイツ)に敗れ、約3か月ぶりの実戦を白星で飾ることはできなかった。

 元世界ランキング2位で39歳のハースは、自身の親友と通算17度目の対戦にして、4勝目を挙げた。一方、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)で8度目の栄冠を目指すフェデラーは、クレーコートシーズンを全休したため、4月上旬以降はツアーから離れていた。

 今季2敗目を喫した35歳のフェデラーは試合後「負けたことに関しては、そこまでショックではない。トミーに負ける可能性はあると分かっていた。最後は彼がすごく良かったし、もし私が誰かを喜ばしく思っているとすれば、それはトミーのことだ」と語った。

 今シーズン限りで引退するハースが2014年以来の準々決勝進出を決めた今回の一戦は、両者の年齢を足したら「74」歳と、1982年以降では最年長の対決となった。

 キャリアを通して9度の手術を経験している現在世界302位のハースは「芝でロジャーのような親友とプレーするのは常に特別。いろいろな感情が湧き上がってくる」、「第2セットで一つマッチポイントをしのぐことができ、そこからはより自由にプレーできた。自分でも驚いたよ」と話した。

 フェデラーはこの日、試合を通して23本のエースを記録し、第2セットのタイブレークでは一時8-7とリードしてマッチポイントを迎えたが、バックハンドがアウト。次のポイントも奪われると、最後はこの日初めてのダブルフォールトを犯し、ハースが4度目のセットポイントを制した。最終セットで主導権を握ったのはハースで、先にブレークして3-2と先行すると、最後まで勢いを維持。2度目のマッチポイントで決着をつけた。

 ハースは次戦、予選上がりの選手を下した同胞ミーシャ・ズベレフ(Mischa Zverev)と対戦する。(c)AFP