【6月13日 AFP】島や人口が密集する沿岸部は、世界的に見て侵略的外来種の「ホットスポット」となっており、地域の生態系に大きな影響を与えている他、在来種の動植物を絶滅に向かわせる恐れもある。研究論文が12日、発表された。

 世界的規模で初めて実施された外来動植物の生息調査では、米ハワイ(Hawaii)州やニュージーランドの北島(North Island)、インドネシアの小スンダ列島(Lesser Sunda Islands)などにおいて、外来生物の生息密度が最も高いことが分かった。

 大陸沿岸部では、フロリダ(Florida)州で最もその密度が高く、また米カリフォルニア(California)州やオーストラリア北部沿岸部でも同様に高いことが明らかになっている。

 米科学誌「ネイチャー・エコロジー・アンド・エボリューション(Nature Ecology and Evolution)」に掲載された論文の主執筆者で、英ダラム大学(Durham University)の生物学者ウェイン・ドーソン(Wayne Dawson)氏は、AFPの取材に対し、今回作成された外来種の分布図は、これらの生物がどのようにして各地にたどり着いたかを明確に示しているとしながら、「人口密度が高く、比較的裕福な地域には、より多くの外来種が根を下ろしていることを確認した」と説明した。

 侵略的外来種の存在は、世界的な野生生物の減少の主な理由の一つだが、これ以外にも、生息地の減少や狩猟、公害、気候変動などもその理由として挙げることができる。

 孤立した環境で進化を遂げた在来生物種は、新たに入り込んでくる捕食者や病原体に対して無力である場合が多い。

 例えば米領グアム(Guam)の森林が不気味なほど静かなのは、過去半世紀の間に島原産の野鳥やその卵の多くが外来種のヘビ「ミナミオオガシラ(学名:Boiga irregularis)」に食べつくされてしまったことがその背景にある。