【6月12日 AFP】ウクライナから欧州連合(EU)加盟国へのビザなしでの短期渡航が11日より可能となった。同国のペトロ・ポロシェンコ(Petro Poroshenko)大統領は、ロシア政府による支配からの「脱出」だとアピールした。ビザ免除の開始とともに多くの市民が国境を越え、大統領と一緒にセルフィー(自撮り)をする姿も見られた。

 ウクライナでは2014年に親EU派市民の抗議デモにより、親露派のビクトル・ヤヌコビッチ(Viktor Yanukovych)政権が崩壊。その後、ロシアがウクライナ南部のクリミア(Crimea)を併合したことを受け、ウクライナ東部で政府軍と親露派の戦闘が発生、長期化して現在に至っている。

 ウクライナ政府はビザなしのEU圏内滞在が可能となったことを象徴的な出来事と捉えている。ポロシェンコ大統領はツイッター(Twitter)に「ビザの要らない体制がウクライナで始まった!欧州に栄光を!ウクライナに栄光を!」と投稿した。(c)AFP/Oleksandr SAVOCHENKO