【6月11日 AFP】オランダの首都アムステルダム(Amsterdam)で10日、乗用車が駅前の人混みに突っ込んで複数の人をはね、壁に激突した。8人が負傷し、うち2人は重傷を負った。警察は運転していた人物を拘束した。

 警察はツイッター(Twitter)で「容疑者を取り調べたところ故意ではなかった可能性があるが、さらに捜査を続けている」と明らかにした。現地の報道によると、警察がきちんと駐車していなかった車に近づいたところ、急発進して人混みに突っ込んだという。

 現場はアムステルダム中央駅(Amsterdam Central Station)前の人通りが多い道路で、救急車数台と警察がすぐに到着した。負傷者のうち2人は病院に搬送され、残る6人は現場で応急手当てを受けたという。

 ちょうど1週間前の今月3日には英首都ロンドン(London)で、男3人が車でロンドン橋(London Bridge)の歩道に突っ込んで人々をはねた後、飲食店の客を刃物で襲撃し、8人が死亡、48人が負傷した事件が起きたばかりだった。

 欧州では先月22日に英マンチェスター(Manchester)のコンサート会場で発生した自爆事件や、ロンドンで発生した2件の事件などの襲撃事件が相次いでおり、オランダでも厳戒態勢が敷かれている。

 オランダ南部の都市アイントホーフェン(Eindhoven)では9日、オランダの人気歌手グース・メーウィス(Guus Meeuwis)さんのコンサートの最中、会場のフィリップス・スタディオン(Philips Stadion)周辺でビデオ撮影をしていたアムステルダム出身の男(29)が逮捕された。男は過激化している恐れがあるとして当局にマークされていた。(c)AFP