【6月10日 AFP】イタリア・セリエAのインテル(Inter Milan)は9日、ASローマ(AS Roma)の前指揮官ルチアーノ・スパレッティ(Luciano Spalletti)氏が新監督に就任したと発表。契約期間は2年としている。

 クラブは声明で「ルチアーノ・スパレッティ氏がファーストチームの監督に就任したことをお知らせすることができてうれしく思う」と発表し、「2年契約を結んだ新指揮官は、14日にアンジェロ・モラッティ・蘇寧トレーニングセンター(Suning Training Centre in memory of Angelo Moratti)で就任会見を行う」としている。

 ロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)氏、フランク・デ・ブール(Frank de Boer)氏、そして欧州主要大会への切符を逃したステファノ・ピオリ(Stefano Pioli)氏を解任するなど、2016-17シーズンもインテルは不本意なシーズンを過ごした。

 2010年にジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督の下で3冠を達成したインテルの復権を託されたスパレッティ氏は、2012年以来となる欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)出場権獲得が期待されている。

「インテルという偉大なファミリーに加わることができて興奮している」とコメントしたスパレッティ氏は、「数百万人のファンからの期待は重荷だという見方もできるが、私はこれはチャレンジだと考えており、力を尽くして任務に臨む」と述べている。

「われわれにはすべきことが山のようにある。誠実にプロとして仕事に向き合わなければならない。われわれには改善の必要がある。インテルの価値に見合う結果を出し続けるチームにしなければならない」

 2016-17シーズンにローマを2位に導いたスパレッティ氏は、ここ数年はタイトルに見放されているものの、イタリア屈指の名将とみなされている。

 シーズンを通じて何度もファンの怒りを買ったインテルは、残り3節でピオリ氏を解任したが、来季のヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2017-18)の出場権を獲得したライバルのACミラン(AC Milan)に次ぐ7位でシーズンを終えた。

 インテルが最後にチャンピオンズリーグの試合を戦ったのは2012年で、クラウディオ・ラニエリ(Claudio Ranieri)氏が指揮を執り、決勝トーナメント1回戦でオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)に敗れた。(c)AFP/Justin DAVIS