【6月9日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するマクラーレン・ホンダ(McLaren-Honda)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)は8日、今季第7戦のカナダGP(Canadian Grand Prix 2017)を週末に控えて記者会見に臨み、チームからの退団に加え、F1界から去る可能性も口にした。

 2週間前の17インディカー・シリーズ第6戦インディアナポリス500(Indianapolis 500)で自由を享受したアロンソは、16年間を過ごしたF1界を去るに考えられる理由を二つ挙げた。

 アロンソはマクラーレンが9月までに勝つことができなければチームを後にし、年間のレース数が25以上になればF1を辞めるとだろうとしている。

「3回目の世界王者が最大の優先事項だ。マクラーレンに来たのは勝つためだったが、3年経っても勝てていない。勝てなければ、どんなカテゴリーのどんなマシンにも乗るつもりだ」

「未来を恐れてなんかいない。ここで成功できなければ、チームを出てどんなシリーズのレースにでも出るつもりだ」

 アロンソは自身の今後について過去にも同様の脅しを口にしていた。しかし、チームもまたエンジンを供給するホンダ(Honda)に対して警告を発しており、マクラーレンのザック・ブラウン(Zak Brown)エグゼクティブディレクターは、我慢の限界に近付きつつあるとしている。

 ホンダがカナダGPを前に予定されていたエンジンのアップデートをできなかったことが明らかになったことを受け、ブラウン氏は「限界に近付いている。現時点では機能していない。F1界での1年というのは途方もなく長い時間だ。3年ともなれば一つの時代だ。そうなると、ずっと連れ添うことはできない」とコメントしている。

 一方でアロンソは、インディ500での開かれた、楽しい雰囲気を絶賛した上で、F1の日程が1シーズン20レースから25レースに拡大した場合、選手権から退く可能性を口にした。

「キャリアを始めたころは16レースとテストを何度かという感じだった。今は20レースに加えて、準備やスポンサー対応、テストやらいろんなことがある。もし25レースになったら自分にとっては多すぎるよ」

「今後どうするかは夏の後、9月か10月に決める」 (c)AFP