【6月8日 AFP】英国は8日、総選挙の投票日を迎えた。選挙戦のさなかに2度にわたってイスラム過激派の襲撃が起こるという波乱の展開に、有権者の争点はテリーザ・メイ(Theresa May)首相の最強カードである英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)から内政と治安問題に移り、野党・労働党のジェレミー・コービン(Jeremy Corbyn)党首に追い風となっている。

 選挙戦最終日の7日、英中部ハルトン(Halton)で行われた労働党の選挙集会には、コービン氏をキューバ革命の英雄エルネスト・チェ・ゲバラ(Ernesto Che Guevara)になぞらえたイラストのTシャツを着た支持者の姿もみられた。

 専門家らは選挙結果の予想に苦心している。

 英調査会社ユーガブ(YouGov)の7日の世論調査では、保守党の支持率が労働党を7ポイント上回った。一方、英市場調査機関ICMは保守党が12ポイントのリードと発表した。ただ、英市場調査会社サーベーション(Survation)は5日の段階で、両党の支持率の差は1ポイントに縮まったと発表している。(c)AFP