【6月7日 AFP】サッカー元イングランド代表のデビッド・ベッカム(David Beckham)氏による米メジャーリーグサッカー(MLS)参入計画が6日、スタジアム建設予定地の譲渡が承認されたことにより実現に近づいた。

 マイアミデード(Miami-Dade)郡委員会は、スタジアム計画案のカギとなっている3エーカー(1.2ヘクタール)の土地を900万ドル(約10億円)で譲渡することを賛成9、反対4の投票で認めた。ベッカム氏は、2021年までにマイアミ(Miami)でMLS球団を設立する意向であると報じられている。

 ベッカム氏を中心とする投資家グループは、近郊のオーバータウン(Overtown)の6エーカー(2.4ヘクタール)の土地を1900万ドル(約21億円)ですでに購入している。

 ベッカム氏が率いるマイアミ・ベッカム・ユナイテッド(Miami Beckham United)グループは、スタジアム予定地の譲渡承認はMLS参入の「大きな節目」であり、「マイアミ地域とともにわれわれのビジョンを浸透させるのを楽しみにしている」と声明で述べた。

「マイアミ、そして世界中にいるファンは、この瞬間を何年も待っていた。キックオフが近づいていることに身震いしている」

 同グループはこの土地に2万5000人収容のスタジアムを建設したいと考えており、これから市の承認が必要となる建設費は個人投資家によりまかなわれ、公金の注入はないと主張している。

 マイアミ・ベッカム・ユナイテッドのティム・レイウェケ(Tim Leiweke)氏は、「われわれは国や市から資金を引き出すためにここにいるのではない。われわれはわれわれ自身で、私費でこのプロジェクトをまかなう。固定資産税も支払うし、良い近隣住民になるだろう」とコメントしている。(c)AFP