【6月7日 AFP】フランス・パリ(Paris)中心部にあるノートルダム大聖堂(Notre Dame Cathedral)前で6日、警官がハンマーを持った男に襲われ、負傷する事件があった。男は別の警官に胸を撃たれ、病院に搬送された。男は襲撃時、「これはシリアのためだ」と叫んでいたとされる。

 事件を受け、フランスでも有数の観光地である大聖堂周辺は一時パニック状態に陥った。 捜査筋によると、襲撃を受けた警官は首に軽傷を負った。男はその後、自分はイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の「兵士」だと主張したという。

 ジェラール・コロン(Gerard Collomb)内相によると、男はアルジェリア人学生であることを示す身分証明書や、複数の包丁を所持していた。

 英ロンドン(London)では3日にイスラム過激派による襲撃で7人が死亡する事件が起きたばかりで、仏当局は警戒を強めていた。パリでの事件の捜査は、検察の対テロ部門が担当している。(c)AFP/Clare BYRNE