【6月5日 AFP】16-17NBAファイナル(7回戦制)は4日、カリフォルニア(California)州オークランド(Oakland)で第2戦が行われ、ケビン・デュラント(Kevin Durant)が33得点13リバウンドを挙げ、ステフェン・カリー(Stephen Curry)が32得点10リバウンド11アシストを記録したゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)が、クリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)に132-113で勝利した。

 腰の手術による合併症で11試合休養を取っていたスティーブ・カー(Steve Kerr)ヘッドコーチ(HC)が復帰したウォリアーズは、昨季王者のキャバリアーズを相手に、特に後半に圧倒的な強さをみせつけ、プレーオフでの連勝記録を14に伸ばした。

 これでシリーズを2勝0敗でリードしたウォリアーズが、プレーオフ全勝でNBAファイナルを制覇する史上初の快挙を成し遂げるまであと2勝に迫る中、7日の第3戦と9日の第4戦はクリーブランド(Cleveland)に舞台を移す。

 対するキャバリアーズは、チーム最多の29得点11リバウンド14アシストを記録したレブロン・ジェームズ(LeBron James)が、NBAファイナルでキャリア8回目のトリプルダブルを達成し、ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)で活躍したレジェンドのマジック・ジョンソン(Magic Johnson)氏と肩を並べた。過去のNBAファイナルで3回以上トリプルダブルを記録した選手は、この2人以外にはいない。

 この試合ではカリーもトリプルダブルを達成しており、両チームの選手がプレーオフの同じ試合でトリプルダブルを記録するのは、1970年に対戦したニューヨーク・ニックス(New York Knicks)のウォルト・フレイジャー(Walt Frazier)と、のちにカリーム・アブドゥル・ジャバー(Kareem Abdul-Jabbar)と改名したことで知られるミルウォーキー・バックス(Milwaukee Bucks)のルー・アルシンダー(Lew Alcindor)に次いで史上2回目となっている。

 タイトル獲得を目指し、NBAファイナルで自身初のトリプルダブルを記録する気迫をみせたカリーは、キャバリアーズの反撃に対抗するには奮起が必要だったとして、「ファイナルで戦っているということが、必要なモチベーションのすべてだ。試合に全力を注いだ」とコメントした。

 キャバリアーズではケビン・ラブ(Kevin Love)が27得点、カイリー・アービング(Kyrie Irving)が19得点を記録しながら敗れたのに対し、ウォリアーズはクレイ・トンプソン(Klay Thompson)が22得点でチームの勝利に貢献した。

 それでも、ウォリアーズが全力を尽くすための仕事は残っていると話すカリーは、「もっとプレーを改善できたはず」とすると、「良いプレーもあったが、もっと成長していかなければならない。自分たちは若くてハングリーだ。素晴らしいバスケットボールをしながら、目の前にある絶好の機会をつかみとっていく必要がある」と気合を入れていた。

 この日は圧巻のパス、スラムダンク、死力を尽くしたショット、そして空中戦が繰り広げられるなどスピード感と激しいプレーが目立つ試合となり、観客が大いに盛り上がっていた。

 ウォリアーズではまた、デュラントがNBAファイナルでのキャリア最初の7試合において、いずれも25得点以上を記録した史上3人目の選手として、マイケル・ジョーダン(Michael Jordan)氏とシャキール・オニール(Shaquille O'Neal)の仲間入りを果たした。(c)AFP/Jim SLATER