【6月4日 AFP】インドのナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相(66)は3日、訪問先の仏パリ(Paris)でフランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領(39)と会談した。モディ首相は地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定(Paris Agreement)」についてインドは「さらに上を目指す」と明言した。

 2015年に195か国が参加した国際会議で採択されたパリ協定をめぐっては、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が1日に離脱を表明し、世界に衝撃を与えているが、エリゼ宮(Elysee Palace、大統領府)でマクロン大統領と2時間にわたって会談したモディ首相は、パリ協定を「世界が分かち合う遺産の一部」だとして、インドは引き続き気候変動対策に取り組み、パリ協定の「さらに上を目指していく」と述べた。さらに首相は、パリ協定は「将来の世代を守り、新たな希望をもたらす」と語った。

 世界の二酸化炭素(CO2)排出量の4.1%を占めるインドは、排出量の抑制や削減を直ちに行うとはしていないが、グリーンエネルギーの割合を大幅に増加すると表明している。

 一方のマクロン大統領は、世界最速の経済成長を続けるインドの首脳であるモディ氏との会談は主に環境問題に集中したと明かし、「フランスは全面的に地球温暖化対策に取り組むということを再びこの場で宣言する」と語った。

 マクロン氏は、太陽光発電に関する会議に出席するため年内にインドを訪問する意向も示した。フランスとインド両国は太陽光発電における協力関係をさらに拡大させる計画で、将来的には他の多数の国の参加も期待しているという。