【6月4日 AFP】米大リーグ(MLB)、マイアミ・マーリンズ(Miami Marlins)のエディンソン・ボルケス(Edinson Volquez)が、3日に行われたアリゾナ・ダイヤモンドバックス(Arizona Diamondbacks)戦でノーヒットノーランを達成した。

 33歳のボルケスは、9回の投球を3者連続の三振で締めくくり、今季のメジャーでは初となるノーヒットノーランを達成。全98球のうち65球のストライクを集め、27人の打者から10個の三振を奪ってチームを3-0の勝利に導いた。

 メジャーでノーヒットノーランが出るのは、2016年4月21日にシカゴ・カブス(Chicago Cubs)のジェイク・アリエッタ(Jake Arrieta)が達成して以来、1年以上ぶり。マーリンズでは、2013年9月29日のヘンダーソン・アルバレス(Henderson Alvarez)以来、球団史上6人目の快挙となった。

 ボルケスは、「野球では何が起こるかまったく予測がつかない試合があるが、きょうはそういう日だった。この僕がノーヒッターとはね」と話した。

 この日のボルケスは、初回で降板していてもおかしくなかった。一塁のベースカバーに走った際、打者と交錯して足首をひねったボルケスは、攻撃の間に治療を受け、「テーピングを巻いて良くなった」ことで続投。4回には痛みが悪化したが、「その後はさくっとイニングを終わらせることができたから、良くなったし行かせてくれと監督に言った」と明かした。

 ボルケスのノーヒットノーランは、1月に交通事故で命を落としたドミニカ共和国の同胞、カンザスシティ・ロイヤルズ(Kansas City Royals)のヨルダーノ・ベントゥラ(Yordano Ventura)が生きていれば26回目の誕生日に生まれた。

 ボルケスは試合中、亡くなった友人のことをずっと考えていたと話し、「きっと彼も今いる場所で、この瞬間を楽しんでくれていると思う」と続けた。

 ダイヤモンドバックスは、前回のノーヒットノーランもマーリンズ相手に喫しており、2006年9月6日にアニバル・サンチェス(Anibal Sanchez)に無安打に抑え込まれている。(c)AFP