【6月4日 AFP】(記事更新)サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)は3日、英カーディフ(Cardiff)のミレニアム・スタジアム(Millennium Stadium)で決勝が行われ、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が2得点の活躍をみせたレアル・マドリード(Real Madrid)は、ユベントス(Juventus)を4-1で退けて通算12度目の優勝を飾り、チャンピオンズリーグ27年の歴史で史上初の連覇を達成した。

 ロナウドのゴールで先制したレアルは、ユベントスのマリオ・マンジュキッチ(Mario Mandzukic)に同点ゴールを許したものの、後半にカゼミーロ(Casemiro)、ロナウド、そして終了間際にマルコ・アセンシオ(Marco Asensio)が得点を重ね、最近4年間で3度目、通算12回目の欧州制覇を成し遂げた。

 自身4回目のチャンピオンズリーグ制覇を果たしたロナウドは、5季連続で大会得点王に輝き、FCバルセロナ(FC Barcelona)のリオネル・メッシ(Lionel Messi)に並ぶ通算5回目のバロンドール(Ballon d'Or)獲得の可能性を大きく広げている。

 そしてジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は、トップチームの指揮官就任からわずか17か月間で、1989年と1990年にACミラン(AC Milan)でヨーロピアンカップ(European Cup)を制したアリーゴ・サッキ(Arrigo Sacchi)氏以来となる欧州カップ戦連覇を成し遂げた。

 1958年以来となる国内王座と欧州王座の2冠を獲得し、さらにクラブW杯(2016 FIFA Club World Cup)とUEFAスーパーカップ(UEFA Super Cup)を制した今季は、レアルにとって栄光のシーズンになった。

 ジダン監督の勝利は、指揮官の古巣であるユベントスにとっては悲劇となった。ユベントスはこれでチャンピオンズリーグ決勝の舞台で5連敗となり、まったく望まない記録がさらに伸びることになってしまった。大会史上初めてとなる閉じた屋根の下での決勝に臨んだユベントスは、またしても「天井」に阻まれ、クラブ史上初となる3冠獲得を達成することはできなかった。

 交代出場のフアン・クアドラド(Juan Cuadrado)が退場処分を受けたことも響いた。クアドラドがセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)を軽く手で押すと、レアルの主将は笑えるほど大げさに転げまわり、これでクアドラドに2枚目のイエローカードが提示された。