【6月2日 AFP】16-17シーズンのイングランド・プレミアリーグを制覇したチェルシー(Chelsea)が、新たな放映権料の流入により、史上最高となる1億5000万ポンド(約215億円)の分配金を手にした。

 高額な国内の放映権などにより、プレミアリーグの全20クラブには総額24億ポンド(約3450億円)が分配された。

 15-16シーズンを制したレスター・シティ(Leicester City)は昨季9300万ポンド(約130億円)の分配金を得ていたが、今季最下位だったサンダーランドも同額を手にするなど、下位クラブにも大きな金額が流れた。今季を12位で終えたレスターの分配金は1億1600万ポンド(約167億円)となっている。

 今季を2位で終えたトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)は、テレビで放映された場合に与えられる「設備料」の恩恵を受けたマンチェスター・シティ(Manchester City)やリバプール(Liverpool FC)より分配金の額が少なくなっている。

 プレミアリーグの国内放映権は3シーズン分で51億ポンド(約7330億円)と、それまでの契約を大きく上回っている。

 リーグ側は広告収入や国外の放映権料を等分しており、各クラブが平等に受け取っていた分配金の額は500万ポンド(約7億2000万円)から3900万ポンド(約56億円)に上がっている。

 またプレミアリーグは、ここ数年の間に2部へ降格したアストン・ビラ(Aston Villa)やカーディフ・シティ(Cardiff City)、フラム(Fulham)、ニューカッスル(Newcastle United)、ノリッジ・シティ(Norwich City)、クイーンズ・パーク・レンジャーズ(Queens Park RangersQPR)、レディング(Reading FC)、ウィガン(Wigan Athletic)に総額2億2000万ポンド(約310億円)を「パラシュート・マネー」として支払っている。

 分配金の最高額と最低額の比率は1.61対1となっており、この差は欧州トップリーグの中で最も少なくなっている。(c)AFP