【6月2日 AFP】北朝鮮の核・ミサイル開発をめぐり米国は1日、北朝鮮に新たな制裁を科す決議案を国連安全保障理事会(UN Security Council)に提出した。外交筋が明らかにした。

 決議案は、外交・軍事面で北朝鮮にとって唯一の同盟国である中国の同意の下で作成された。安保理で2日(日本時間3日)に採決される見込みだ。

 AFPが入手した決議案は、従来の決議案と同様に、北朝鮮の一連の核実験と弾道ミサイル試射を「最も強い言葉で」非難している。

 安保理は北朝鮮に「すべての核兵器と既存の核開発計画を、完全に、検証可能な形で、不可逆的に放棄」し、すべての弾道ミサイル試射をやめるよう求めている。

 決議案の付属文書では、資産凍結や渡航中止などの制裁対象に、ミサイル開発に寄与したとされる北朝鮮の14個人と4団体が追加されている。

 米国は数週間前から、北朝鮮のミサイル試射への対応で中国と協議を続けてきた。

 安保理外交筋はAFPに「中国は決議案に同意した。米国の案は(採択に向けて)かなり速く動いていくだろう」と語った。

 一方、米国は1日、北朝鮮の複数の団体と当局者、ならびに北朝鮮と取引があるロシア企業2社を米独自の制裁対象に追加した。(c)AFP