【6月1日 AFP】ベルギーの有名大学が医学部の女子学生らに対して、卒業式には「胸元の開いた」服で出席するよう要請していたことが分かった。学生から性差別だとして猛反発を受け、5月31日に謝罪に追い込まれた。

 問題が発覚したのは首都ブリュッセル(Brussels)にある名門ブリュッセル自由大学(Brussels Free University)。女子学生らに先週電子メールを送り、必須ではないとしながらも「美的観点から、若い女性はドレスまたはスカート、胸元が開いた服の着用が望ましい」と要請していた。写真写りが良くなるとの配慮からだったとみられる。

 同じメールで男子学生らにはスーツの着用を推奨していた。

 その後、数百人の学生から要請は性差別だと訴える苦情が殺到した。

 大学の広報担当者は、送付されたメールは「完全に不適切」であり、大学として撲滅を目指している「日常的な性差別」に当たる要素が含まれていたとも認めた。

 大学は医学部のフェイスブック(Facebook)ページでも学生らに「心からおわびします」と記している。(c)AFP