【5月31日 AFP】歌手で女優のオリビア・ニュートン・ジョン(Olivia Newton-John)さん(68)が30日、乳がんが再発したことを明らかにした。ニュートン・ジョンさんは25年前に乳がんを克服して以来、この病気の啓蒙(けいもう)活動に取り組んできた。米国とカナダで予定されていたツアーは延期する方向という。

 事務所の発表によると、ニュートン・ジョンさんはオーストラリアのメルボルン(Melbourne)にある自身の名前を冠したがん研究センターの専門家の助言に従い、短期間の放射線治療のほか、自然療法も受ける予定。「(本人は)年内にこれまで以上に元気になって復帰し、ツアーを行うことに自信を持っている」としている。

 英国生まれ、オーストラリア育ちのニュートン・ジョンさんは、ポップやフォーク、カントリーミュージックの要素を取り入れた楽曲で1970年代以降ヒット作を連発。だが最も有名にしたのは、1978年に米俳優ジョン・トラヴォルタ(John Travolta)さんらと共演したミュージカルコメディー映画『グリース(Grease)』への出演かもしれない。

 1992年に初めて乳がんと診断され、活動を一時停止。しかしこの経験をきっかけに乳がん研究や早期発見の啓発活動に尽力し、アルバムやコンサートの売り上げをがん克服などの慈善活動に寄付してきたほか、資金を集めてメルボルンにがん研究センターも設立した。(c)AFP