【5月28日 AFP】米大リーグ(MLB)のフィラデルフィア・フィリーズ(Philadelphia Phillies)は27日、野球殿堂(Baseball Hall of Fame)入りを果たした元投手で、その後政界に進出したジム・バニング(Jim Bunning)氏の死去を発表した。85歳だった。

 バニング氏は1955年から71年までの現役17年間でデトロイト・ライオンズ(Detroit Lions)やフィリーズ、ピッツバーグ・パイレーツ(Pittsburgh Pirates)、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)で活躍し、MLBオールスター(MLB All-Star Game)に9度選出されている。

 また近代の大リーグでは23人しかいない完全試合達成者の一人でもあるバニング氏は、224勝184敗、防御率3.27の通算成績を残しており、通算奪三振2855個は大リーグ歴代17位の数字となっている。

 また、2度のノーヒットノーランを達成しているバニング氏は、1900年以降では初となる両リーグでのノーヒッター達成者となっており、1996年に殿堂入りを果たした。

 引退後、1986年に初当選した下院議員を6期務め上げたバニング氏は、その後上院議員を2期務めた。(c)AFP