【5月29日 AFP】16-17イタリア・セリエAは28日、第38節の試合が行われ、ASローマ(AS Roma)はフランチェスコ・トッティ(Francesco Totti)に別れを告げる試合で終了間際にディエゴ・ペロッティ(Diego Perotti)が決勝弾を挙げ、3-2でジェノア(Genoa CFC)に勝利した。

 25年間所属したローマでの最終戦に臨んだトッティは、後半9分から最後の出場を飾った。トッティにとってこれがセリエA通算619試合目、同クラブでは通算785試合目の出場となった。

 この勝利でローマが来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)本戦出場を決める中、トッティはスタディオ・オリンピコ(Stadio Olimpico)の観客ほぼ全員が涙を流す見送りを受けた。

 涙を浮かべた一人のサポーターはフェンスを乗り越えてトッティに抱きつくなど、サポーターは間違いなくこの20年間のイタリアを最も象徴した選手に別れを告げた。

 トッティは「この瞬間がやってきた。一日中泣いていた。これ(ローマ)だけが自分のユニホームだ。妻や家族とともにこの決断に至った。これからの25年間もローマにいたい。詩を書いたり、歌を作ったりもしてみたかったが、できるのは足を使って自分自身を表現することだけだった」とコメント。

「ありがとうローマ。家族にも、母にも、父にも、兄弟にも感謝する」

 2001年にはローマの18年ぶりの優勝に大きく貢献したトッティは、他のクラブで現役を続行する判断を下さなければ、スポーツディレクターに就任したモンチ(Monchi)氏とともにクラブの運営を担うとされている。(c)AFP